◆　東洋医学に関する豆知識　◆

「東洋医学」は中国を発祥とした伝統的な医学です。本来の自然治癒力を高める事を目的としており、西洋医学とは異なった考え方を持っています。では、東洋医学の施術にはどのような特徴があるのでしょうか。

東洋医学の思想

東洋医学は自然を背景としており、自然界の全ての物はお互いに深く関わっていると考えています。そのため、採血や採尿などは一切行わず、全身のバランス状態を探る事から施術が始まります。それに対し、西洋医学では細胞の組織や器官は独立していると考えられるため、薬や手術など外部からの治療が一般的です。

東洋医学の三大要素

漢方療法と鍼灸治療を用いた東洋医学では、「気・血・水」の三大要素が正常に働く事で健康が成り立つと考えられており、このバランスが崩れると病気を発症するといわれています。

・「気」とは？
人間の身体から発するエネルギーの事です。呼吸や心臓の働き、体温の調整などは全て「気」によって行われており、人間の生命維持に欠かせないエネルギーとして重要な役目を果たしています。

・「血」とは？
血液とその血液が運んでくる栄養素で、この「血」が全身を循環する事で健康が保たれています。全身の組織を支えるために大切な「血」ですが、?血は婦人科系疾患の原因にも挙げられますので、女性の皆様は注意して下さい。

・「水」とは？
水分や汗、皮脂、リンパ液など血液以外の体液の事を「水」といいます。この流れが滞ると、体内の老廃物が排出されないため、代謝が悪くなり、吹き出物やむくみの原因に繋がります。